Photo by AOPA
日米友好ミッション・フライト2025
2021年に単独、単発機で世界一周フライトを成し遂げた隻眼のパイロット前田が、2025年、再び日本の空を飛ぶためミッション・フラ イトに挑みます。1926年、ニューヨークとパリ間の大西洋横断無着陸飛行に成功し世界的に名を馳せたアメリカ人、 チャールズ・リンドバーグの記録は誰もが知っていますが、実を言うと彼も日本の上空を飛んだことがあるのを知っていますでしょうか?
前田の世界一周を全面的にサポートした人物でもある 恩師のエイドリアン・エイコンと、その愛機ジーナ(N1733G)と共に飛行するデュアルフライトを計画し、すでに米国で準備が始まっています。
太平洋戦争終戦から80年となる2025年。日本とアメリカの友好関係の象徴となるべく、そして航空の発展 に寄与した飛行機乗り達への感謝をこめて、新たな夢と挑戦を掲げて二人は共に日本を目指します。まさに歴史に畏敬の念を抱き、思いをはせるミッションになります。
ミッション・フライトの日程等の詳細は2024年以降に決定する予定です。
なぜ再び日本上空飛行を目指すのか
シンジの世界一周はまだ終わっていない。
「片目ではパイロットになれない」と言われ続けた前田が、障が いをもっていても空を飛べるということを証明し、希望を届ける ために日本の空を飛びたいという思いで挑んだ2021年、コロナ禍真っ只中の世界一周フライト:アースラウンダーは想像を絶するほど過酷な環境でした。世界18カ国を飛行する中で滞在許可が下りなかった、自身の祖国、日本。 正式な入国ビザ手続き、ワクチン接種、数日ごとのPCR陰性確保など準備は完璧でしたが悔しくも、日本入国及び滞在は叶わず、那覇と千歳での給油のみの許可となりました。「夢を諦めず挑戦し続けることの大切さを伝えるために飛んだはずが、障がい者として差別を受け続けた日本に、まだ十分に伝えられていない。」前田の胸に、再び熱い想いが灯ります。 日本でフェンス越しにしか会えなかった家族やサポーター、また海外のサポーターからも、「日本の津々浦々を飛ぶまではシンジの世界一周は終わらない」と後押しを受け、2021年のアースラウンダーを完結すべく、2025年の日米友好ミッション・フライトの計画が始まったのです。
フェンス越しに家族、サポーターとの対面
沖縄に着陸した前田とルーシー
日本とアメリカの友好関係を象徴するべく、歴史的ルートを辿る
今回のミッション・フライトでは、人類史上初めて単独でニューヨーク〜パリ間の無着陸横断飛行を成し遂げたパイロットとして世界的に名を馳せたアメリカ人、チャールズ・リンドバーグが日本上空を飛行した時に飛んだ歴史的なルートを辿ります。多くの日本人はこの事実を知らないかもしれません。このフライトは航空史上の転機となった象徴的なフライトでもあり、このルートのそばを飛ぶことで、私たちも当時の彼らの知的探究心を皆さんと共に感じたいと思います。また、このミッション・フライトは過去の飛行士たちに敬意を表するためでもあり、約100年前と同じように自分たちも新たな障がいに挑戦しながら、可能性を広げることを目指します。
恩師であり、相棒、友達でもあるエイドリアンとのミッション達成に挑む
今回のミッション・フライトで飛行を共にするエイドリアンは、2016年に前田のボナンザ機「ルーシー」と同型 機で世界一周を達成した経験を持っています。二人が出会ったの は2017 年(YouTube)。初めは「お前にはまだ早い」と2021年の世界一周フライトの支援をすることを断わられました。しかし、その後も前田のどんな ことがあっても世界一周フライトを実現させるという揺るぎのない決意にエイドリアンは心を動かされます。それ以来、彼は自分の知識や経験を前田に伝授し、世界一 周フライトを全面的にサポート、成功へと導いてくれた前田の恩師と言える存在です。文化、言語、時代背景の違いを超え、互いの空への情熱を通して、二人の友情が生まれ、最高の buddies(相棒)となった二人が、これまでAZPが伝え続けてき た理念をより具現化し、2025年の日米友好ミッション・フライト に挑みます。
未来を担う子どもたちが夢を持ち、輝ける世界を一緒に作りませんか?
私たちの今までの活動も沢山の方々のサポートにより達成することが出来ました。あなたも今回のミッション・フライトに参加して、より多くの人に夢を追うことの大切さを伝え、そしてその可能性を広げる一員となりませんか?皆さまのご支援が、誰かの明日を輝かせます。
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